ドライアイ

ドライアイ | 体調に影響

私たちの目の表面は常に薄く涙で覆われていて、乾燥を防ぐようにできています。ところが、何らかの理由で涙の量が減少したり、涙の質が低下したりすると、眼球を乾燥から守る機能が弱まり、目に違和感や不快感が現れるドライアイになることがあります。

ドライアイになると、例えば集中力が低下してしまい思ったように読書ができなかったり、目がしょぼしょぼして開けていられず対向車のライトが眩しく感じるので車の運転に支障が出たりと、日常生活では意外に大きな影響があります。

中には自分がドライアイであることに気付いていない方もいると思いますが、言われてみれば目に不快感があるなという方や、目を開けていられない、やけに眩しく感じるというような症状に心当たりがある方は、眼科医に相談してみると良いでしょう。

病院では特殊な薬剤を点眼し目の渇きやすさを測定するBUT検査、角膜の傷ついた箇所を測定しドライアイの重症度を調べる染色検査、ろ紙を目の縁に置き涙の量を測定するシルマー検査など、ドライアイ用の検査が行えます。

ドライアイで病院に行く人なんかいるの?目薬使えば十分でしょ?と言いたくなる気持ちも分かりますが、病院ではこのようにドライアイの検査が行えるようになっていますから、症状が辛く感じることがあるのなら一度診てもらうのがよいでしょう。

涙の量が減る原因として挙げられるのは、例えばまばたきの減少があります。長時間の集中を要する仕事をするとまばたきの量が自然と減少しますから、涙のコーティングを補給できない状態が続きます。

あまりひどくなる前に、意識的に力強くまばたきをするようにする、適度に休憩して目を休める、ギュっと目を瞑ったり温めたりして目の筋肉や涙腺などを緩めてあげるという工夫をしてみてください。

他に原因を挙げるとすれば、単純に空気の乾燥のせいで目が乾きやすい状態にあるとか、シューグレン症候群のような病気が原因で目が乾くということもあります。また、PCを使って作業をする方は、画面の位置を少し下目に配置すると良いと言われます。

試してみれば分かると思いますが、視線が高くなると目の開き具合が大きくなります。一方、少し伏し目で済む程度の位置に画面があると、あまり大きく目を開く必要がないのでドライアイ気味の方はずいぶん楽に感じるはずです。

視線が低すぎても今度は首にかかる負担が大きく疲れやすくなるという問題がありますから、自分にとってちょうど良い高さに調節する工夫が大事です。加えて、涙の質というものをあるということを知っておくと、ドライアイを解消する手助けになるかもしれません。

涙は涙腺から出ることはご存知だと思いますがそれだけではありません、マイボーム線というところからは涙の蒸発を防ぐ油分、角膜上皮細胞というところからは涙を眼球に繋ぎとめてくれるムチンという成分が出てきます。油の層、液の層、ムチンの層の三層構造で涙は構成されており、これらが揃って初めて涙は私たちの目を守る膜となるのです。

涙の質が低下するということは、涙腺から出る涙が減少するということ、油が減少すること、ムチンが減少することという風に、いくつかの側面から考えることができます。

ところが、目の渇きはある程度自覚できても、油分が足りないなあとか、ムチンが足りてないなあと自覚することは無理だと思います。また、自分の目の渇きがどの程度異常なのかを知ることも難しいと思います。

だからこそ「たかがドライアイ」だと思ってもやはり病院に行って診てもらうという判断が必要なのです。少なくとも今の状態に適した点眼薬を処方してもらえるというだけで、市販の目薬を適当に使うのとはずいぶん違う効果を感じることができるのではないでしょうか。

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